01結論(数字の要点)
先に断っておきます。WEBMARKSの集計には、準備期間別に区切った内定率のデータはありません。この記事のタイトルが指す「準備期間別」の内訳は、社内の集計項目として存在しないため、無いことをまず明記します。
代わりに手元にあるのは、準備期間を区切らない形での内定率・成功率のデータです。転職サポートを継続的に利用した人の内定率は、約9割(90.9%)でした。対象は2025年に活動を完了した約50名です(出典:WEBMARKS転職サポート実績集計、2025年活動完了者対象)。
キャリア実現率は93%でした。対象は2023年卒業生200名で、転職成功または月10万円以上の案件獲得のいずれかを達成した割合です(出典:WEBMARKS定量実績集計)。この2つの数字は、対象人数も対象期間も異なる別々の集計です。
02データの取得方法・対象範囲
本記事は2026年8月8日時点で、WEBMARKSの社内集計として確認できる数字だけを扱います。数字の出所は、転職サポートを通じて活動した卒業生の報告集計と、2023年卒業生を対象にした調査の2つです。
準備期間別の内訳が無い理由は、活動の開始日と内定日を体系立てて記録し、期間ごとに層別して集計する運用が、これまで整備されていなかったためです。個々の活動記録は残っていても、準備期間の長さで区切った集計は行われていません。
この点は編集部として正直に開示します。準備期間が短いほど有利か、長いほど有利かという問いに、この記事のデータだけで答えることはできません。
03実額データ
主な数字を、母数・対象期間・出典とあわせて一覧にしました。
| 数字 | 対象 | 母数 | 対象期間 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 内定率 約9割(90.9%) | 転職サポートを継続利用した人 | 約50名 | 2025年活動完了者 | WEBMARKS転職サポート実績集計 |
| 転職成功者は全員がWebマーケ実務ポジションで内定 | 就職・転職の報告があった卒業生 | 報告があった卒業生のみ(全卒業生を網羅せず) | 2024年〜2025年報告ベース | 同、就職・転職報告集計 |
| キャリア実現率 93% | 転職成功または月10万円以上の案件獲得者 | 200名 | 2023年卒業生 | WEBMARKS定量実績集計 |
| 準備期間別の内定率 | ― | ― | ― | 社内に集計なし(2026年8月8日時点確認) |
内定率90.9%は、活動を最後まで並走した人だけを対象にした数字です。転職活動を始めたものの途中でやめた人や、条件を大きく妥協した人がいたかどうかは、この集計だけでは分かりません。
04数字の背景・注意点
転職成功者は全員がWebマーケティングの実務ポジションで内定したという集計は、就職・転職の報告があった卒業生のみを対象にしています。報告をしていない卒業生の状況は、この数字には反映されていません。
キャリア実現率93%は、転職と副業・フリーランスの成果を合わせた集計です。転職単体の成功率として読み替えないよう注意してください。この数字を、内定率90.9%と単純に平均したり、足し合わせたりすることもできません。対象になった人も、対象期間も異なる別々の調査だからです。
準備期間という切り口自体は、転職活動を考えるうえで自然な関心事です。ただし、自然な関心があることと、その集計がすでに存在することは別の話です。今回、この記事のために社内の集計を確認しましたが、準備期間で層別した数字は見つかりませんでした。
05この数字をどう判断に使うか
この記事の数字は、「転職活動を最後まで進めた人の一定割合が内定に至っている」という傾向を示す材料として使ってください。準備期間の長さと内定率の関係を示す材料としては使えません。
準備にどれくらいの期間をかけるべきかを知りたい場合は、期間の長さそのものを目安にするより、準備の中身がどこまで整っているかを基準にする方法をおすすめします。準備の中身とは、実務経験の棚卸し・証拠づくり・書類・面接対策の4つです。準備の全体像は『未経験からWebマーケターへ転職する準備、何をどの順で揃えるか』で扱っています。
書類の完成度を高める具体的な書き方は『職務経歴書に書くWebマーケター未経験者の実務経験の翻訳方法』で扱っています。数字の母数や対象期間を明記する同じ考え方で、単価のデータを整理した記事もあります。『Webマーケターの単価相場、副業とフリーランスの実額データ』もあわせて参考にできます。
数字を判断材料として使うときは、母数と対象期間をそのつど確認したうえで、自分の状況とどれだけ近いかを考えてください。この記事の数字も、鵜呑みにせず判断材料の一つとして扱ってください。
06自分で記録するなら何を残すか
準備期間別のデータが社内に無い以上、自分自身の記録が次に活動する人への手がかりになります。転職活動を始めるときは、実務経験の棚卸しに着手した日付をまず控えてください。応募を開始した日付と、内定または選考終了に至った日付もあわせて記録します。
あわせて、その間に取り組んだ準備の中身も記録してください。書類の作成・添削の回数、面接対策の実施回数などが該当します。期間だけを記録しても、準備の中身が伴っていなければ比較材料になりません。
記入するとどうなるか、架空の記録例で示します。実在の人物のデータではなく、記録の付け方を示すための仮のサンプルです。
| 項目 | 日付・内容 |
|---|---|
| 実務経験の棚卸し着手 | 4/1 |
| 職務経歴書の初稿完成 | 4/20(添削3回) |
| 応募開始 | 5/10 |
| 一次面接対策の実施回数 | 4回 |
| 内定 | 6/25 |
この架空の例では、棚卸し着手から応募開始までが約40日、応募開始から内定までが約46日です。ただし1件の記録だけでは、この日数が早いのか遅いのか判断できません。
日付と準備の中身をセットで残しておくと、自分の準備期間が妥当だったかを後から検証できます。半年後に読み返しても、当時の判断過程が思い出せる記録の残し方をおすすめします。同じ形式で記録を重ねるほど、自分自身の準備期間と結果の関係が見えやすくなります。
07「準備期間別の内定率」を他社が公表していたら、どこを疑うか
準備期間と内定率を結び付けたデータを他で見かけたら、鵜呑みにせず内容を確認してください。まず、対象人数(母数)が明記されているかを見ます。母数が数十名程度なら、1人の結果が全体の数字を大きく動かします。
次に、「準備期間」の起点と終点がどう定義されているかを確認します。学習開始日を起点にするか、応募開始日を起点にするかで、同じ活動でも数値は変わります。活動を途中でやめた人が集計から除外されていないかも、あわせて見てください。
除外されている場合、実際より高い内定率に見えやすくなります。数字だけを見るのではなく、母数・起点・除外条件の3点を確認する習慣をおすすめします。
報告や回答をした人だけを対象にした集計かどうかも、見落としやすい点です。活動がうまくいかず報告をしなかった人が集計から漏れていると、実態より良い数字に見えることがあります。
08FAQ
準備期間別の内定率データはありますか
いいえ、ありません。この記事のために社内の集計を確認しましたが、転職活動の準備期間で区切った内定率のデータは、2026年8月8日時点で存在しませんでした。今後の集計整備によって、将来的に追加できる可能性はあります。
タイトルが「公表数字の読み解き方」なのはなぜですか
準備期間別の内定率は、読者の関心が高い切り口です。ただしWEBMARKS社内にこの集計が無いため、期間別の内定率を断定するタイトルは実態と食い違います。編集部では、社内に集計が無い場合はその事実を隠さず、実際に持っている数字とその読み方に絞ってタイトルを合わせる方針を徹底しています。将来、準備期間を記録する集計が整えば、この記事にデータを追記する予定です。
内定率90.9%は、転職活動を始めた人全員に当てはまりますか
いいえ。この数字は、転職サポートを継続的に利用し、2025年に活動を完了した約50名を対象にした集計です。活動を始めたものの途中でやめた人には、この数字は当てはまりません。
キャリア実現率93%と内定率90.9%は同じ意味ですか
異なります。キャリア実現率93%は、2023年卒業生200名を対象に、転職成功または月10万円以上の案件獲得を達成した割合です。内定率90.9%は、2025年に転職サポートの活動を完了した約50名を対象にした、内定の割合です。対象人数も対象期間も異なります。
準備期間はどれくらい見ておけばいいですか
この記事のデータからは、具体的な期間の目安を示すことはできません。準備の中身をどこまで整えられたかを基準に進める考え方は、「この数字をどう判断に使うか」の章で紹介した記事をあわせてご覧ください。
この数字は今後変わりますか
対象期間が異なる複数の集計を扱っているため、新しいデータが集計されれば数字は更新される可能性があります。本記事は2026年8月8日時点のデータを扱っています。