01結論(数字の要点)

社内のデータには、初回案件だけを対象にした単価の集計はありません。使えるのは、副業案件全体を通じた時給の集計だけです。

時給が判明している14件の平均は2,207円です。この集計の対象期間は2020年から2025年で、同じ集計には時給5,000円の事例も含まれます。

母数はわずか14件のため、この数字を「初回案件の相場」として使うことはできません。案件が卒業生にとって何件目だったかという情報は、社内の記録に含まれていないためです。

この記事では、数字そのものより、初回価格をどう決めるかの判断軸を中心に扱います。安く受けすぎるリスク、無料で受ける是非、最初の価格が交渉の基準になる点の3つです。

02データの取得方法・対象範囲

この記事の数字は、2026年8月7日時点でWEBMARKS社内に蓄積されている集計を参照しています。対象は、2020年から2025年に副業案件の時給が判明した卒業生のデータです。

集計の元データには、案件が何件目の受注だったかという項目がありません。そのため本記事の数字は「初回案件」に限定したものではなく、期間内の副業案件全体を通じた平均です。

本記事は業界全体の相場調査ではありません。求人サイトや他社スクールが公表する数字とは出所が異なり、直接比較できるものではない点にご注意ください。

03実額データ(表・図解)

主な数字を、母数・対象期間・出典とあわせて一覧にしました。

数字対象母数対象期間出典
平均時給2,207円時給が判明している副業案件(初回か否かは不明)14件2020年〜2025年卒業生データ集計
時給5,000円の事例あり同じ集計に含まれる高水準の事例上記14件のうちの一部2020年〜2025年卒業生データ
初回案件限定の単価データ該当する集計項目なし社内に保有なし
知りたいデータと実際にあるデータは別物 「初回案件だけの単価」は社内データに存在しない一方、実際にあるのは2020年から2025年の副業案件全体14件の平均時給2,207円であることを対比で示す図。 知りたいデータと、実際にあるデータは別物 知りたいデータ 初回案件だけの単価 社内に無し 案件が何件目だったかは 記録に含まれていない 実際にあるデータ 副業案件全体の平均時給 2,207円 母数14件・2020年〜2025年 (時給が判明している事例のみ) 14件は全期間の集計であり、初回案件だけを取り出した数字ではありません
「知りたいデータ(初回案件だけの単価)」と「実際にある14件の平均データ」が別物であることを示す対比図

平均時給2,207円という数字は、副業を始めてから終わりまでの期間全体を通じた平均です。初回案件がこの平均より高いか低いかは、このデータからは分かりません。

時給5,000円の事例が初回だったのか、複数案件目だったのかも、記録には残っていません。数字を読むときは、この前提を踏まえてください。

04数字の背景・注意点(母集団・集計条件)

母数14件という数字は、統計として十分な大きさとは言えません。1件の高単価案件が、平均を押し上げている可能性もあります。

時給が判明していない案件は、この平均には含まれていません。月額固定や成果報酬型で契約している案件が該当します。案件の契約形態によって、実際の水準はこの数字と大きく異なる場合があります。

案件の内容によっても単価は変わります。記事制作、分析レポートの作成、広告運用の一部業務など、求められるスキルの幅や責任範囲が異なれば、妥当な金額も変わってきます。具体的な金額の集計は社内にありませんが、単価に影響しやすい要因は業務内容ごとに傾向として整理できます。

業務内容の傾向単価が上がりやすい要因の例単価が下がりやすい要因の例
記事制作専門性の高いテーマ、構成案の作成から任される依頼見出しと本文が決まったテンプレート型の依頼
分析レポート作成複数ツールを横断した分析、改善提案まで含む依頼決まった数値の転記だけで完結する依頼
広告運用の一部業務予算配分など判断業務を含む依頼入稿作業のみに限定された依頼

この表は、あくまで「何が単価に影響しやすいか」という考え方の整理です。具体的な金額の水準を示すものではありません。

業界全体の副業Webマーケター案件の相場データは、本メディアでは保有していません。他社が公表している相場情報とは出所が異なるため、この記事では推測を交えた業界相場を書きません。

初回案件を相場より低い金額で引き受けると、その後もしばらく同じ水準の依頼が続きやすくなります。個別の金額はここには書きません。

05この数字をどう判断に使うか

初回の案件で相場より極端に低い金額を提示すると、次回以降も同じ水準を期待されやすくなります。一度下げた単価を後から上げるのは、下げる前より労力がかかる傾向があります。

無料で成果物を作って実績にする方法もありますが、この記事では一律には勧めません。無償の作業が習慣化すると、有償の依頼へ移るタイミングを自分で決めにくくなるためです。

どうしても実績が無く不安な場合は、無料でも極端な低額でもなく、自分の作業時間を基準にした下限を先に決めておく方法があります。想定する作業時間と、その時間に見合うと考える金額を掛け合わせれば、下限の目安を自分で作れます。

計算式は「下限価格 = 想定作業時間 × 自分が納得できる時給」です。ここで使う時給は業界相場ではなく、自分で決める数値である点に注意してください。架空の数値で計算を実演します。

【計算実演・架空の数値】想定作業時間を1件あたり6時間、自分が納得できる時給を1,500円と置いた場合、6時間 × 1,500円 = 9,000円が下限価格の目安になります。

この1,500円という数字は、計算方法を示すための架空の設定であり、相場を意味するものではありません。実際に置く時給は、自分の生活や学習にかけた時間、案件の難易度を踏まえて、自分自身で決めてください。

この方法は業界相場の代わりにはなりません。ただし、極端な安売りを避ける歯止めにはなります。

安く受けすぎた結果、あとから苦しくなるパターンにはいくつかの類型があります(いずれも一般的な傾向としての整理であり、特定の個人の事例ではありません)。

  • 初回に極端な低価格で受注し、次回以降も同じ水準を期待され続ける
  • 「まずは実績作りのため」と考えて無償や大幅値引きを続け、有償の依頼へ切り替えるタイミングを失う
  • 作業時間を見積もらずに受注し、実際にかかった時間で計算すると時給換算で低い水準になっていたと後から気づく
  • 同じクライアントとの関係を優先し、値上げを切り出すタイミングを逃し続け、業務量だけが増えていく

これらに共通するのは、最初の価格設定を「とりあえず」で決めてしまう点です。作業時間から下限を計算しておくことは、こうした類型を避けるための最初の一歩になります。

初回価格を決める3つの選択肢の比較 無料で受ける・相場より低めで受ける・作業時間から下限を計算して提示するという3つの選択肢を、次回交渉への影響という軸で比較した図。作業時間からの算出を推奨として示す。 初回価格、3つの選択肢の比較 無料で受ける 実績作りにはなるが 有償への移行時期を 自分で決めにくくなる 相場より低めで受ける 受注はしやすいが 次回も同水準を 期待されやすい 作業時間から下限算出 相場データが無くても 極端な安売りを 避ける歯止めになる 計算式の目安 想定作業時間 × 自分が見合うと考える金額 = 下限の目安 業界相場の代わりにはならないが、極端な安売りを防ぐ基準になる
初回価格を決めるときに検討する3つの選択肢(無料・低額・作業時間から算出した下限)の比較

最初に提示した金額は、その後の交渉における基準点になりやすいという傾向があります。次の案件で単価を上げたいと考えるなら、初回の時点である程度の水準を意識しておく方が、あとで動きやすくなります。

副業とフリーランスを通じた単価データ全体は『Webマーケターの単価相場、副業とフリーランスの実額データ』で扱っています。月収がどう推移していくかは『Webマーケター副業の月収データ、案件獲得の段階別に見る実額』で確認できます。

初案件までの全体の流れは『Webマーケター副業、初案件を獲得するまでの実務ロードマップ』で扱っています。最初の3か月で何を優先すべきかは『副業Webマーケター、最初の3か月で優先すべきことの順番』で扱っています。

06FAQ

初回案件の単価相場を教えてください

社内に、初回案件だけを対象にした単価データはありません。使える数字は、副業案件全体を通じた時給の平均だけです。平均は2,207円で、母数は14件、対象期間は2020年から2025年です。この数字を初回相場として使うことはおすすめしません。

平均時給2,207円は今の相場としてそのまま使えますか

この数字は2020年から2025年に集計された、時給が判明している14件の平均です。期間が幅広く母数も少ないため、現在の相場として単独で使うことはおすすめしません。

無料で最初の案件を受けるのはありですか

この記事では一律には勧めません。無償の作業が習慣化すると、有償の依頼へ移るタイミングを自分で決めにくくなるためです。実績が不安な場合は、作業時間から下限を計算する方法があります。

初回価格を安くしすぎるとどうなりますか

次回以降も同じ水準を期待されやすくなる傾向があります。一度下げた単価を後から上げるのは、下げる前より労力がかかる場合があります。

相場が分からないとき、どうやって金額を決めればいいですか

想定する作業時間と、自分がその時間に見合うと考える金額を掛け合わせると、下限の目安を作れます。この方法は業界相場の代わりにはなりませんが、極端な安売りを避ける歯止めになります。

時給5,000円の事例はどんな案件ですか

同じ14件の集計に含まれる高水準の事例です。個別の業務内容や条件、初回案件かどうかは、本記事では開示していません。個人が特定される情報のため、集計値のみを扱っています。

業界全体の単価相場データはありますか

本メディアでは保有していません。他社スクールや求人媒体が公表する数字とは出所が異なるため、この記事では業界相場を推測で書きません。

初回案件の単価は、今後の交渉にどう影響しますか

最初に提示した金額は、その後の交渉の基準点になりやすい傾向があります。次の案件で単価を上げたいなら、初回の時点である程度の水準を意識しておく方が動きやすくなります。

案件の内容によって、妥当な単価は変わりますか

変わります。記事制作、分析レポート作成、広告運用の一部業務など、求められるスキルの幅や責任範囲によって、妥当な金額の目安は違ってきます。