01結論(数字の要点)
先に断っておきます。WEBMARKSの集計には、単価交渉の前後を追跡したデータはありません。「交渉によって金額がいくら上がったか」を示す集計は、2026年8月8日時点で社内に存在しないため、まずこの点を正直に明記します。
代わりに手元にあるのは、副業案件の時給に関する集計と、案件獲得後の月収データです。副業案件の時給が判明している14件の平均は2,207円です。対象期間は2020年から2025年で、同じ集計には時給5,000円で契約した事例も含まれます(出典: 卒業生データ集計)。
案件獲得に成功した人のうち、過半数が月収30万円以上に達しています。対象は2023年卒業後3か月以上経過した受講生200名です(出典: 卒業後3か月以上経過した受講生200名を対象にした調査)。
この2つの数字は、交渉の前後を比較したものではありません。それぞれ別の時点・別の対象を集計した、単価の幅を示す数字として読んでください。
02データの取得方法・対象範囲
本記事は2026年8月8日時点で、WEBMARKSの社内集計として確認できる数字だけを扱います。単価交渉に特化した専用の調査は行っていません。
単価交渉に着目した集計が無い理由は、契約更新のたびに金額の変化を記録し、交渉前後で層別して集計する運用が、これまで整備されていなかったためです。個々の契約記録は残っていても、交渉によって金額がどう動いたかを追跡した集計は行われていません。
この点は編集部として正直に開示します。交渉すれば単価がどれくらい上がるかという問いに、この記事のデータだけで答えることはできません。
03実額データ
主な数字を、母数・対象期間・出典とあわせて一覧にしました。
| 数字 | 対象 | 母数 | 対象期間 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 平均時給2,207円 | 時給が判明している副業案件 | 14件 | 2020年〜2025年 | 卒業生データ集計 |
| 時給5,000円の事例あり | 同じ集計に含まれる高水準の事例 | 上記14件のうちの一部 | 2020年〜2025年 | 卒業生データ |
| 月収30万円以上が過半数 | 案件獲得成功者 | 200名 | 2023年卒業後3か月以上経過時点 | 卒業後調査 |
| 単価交渉の前後比較 | ― | ― | ― | 社内に集計なし(2026年8月8日時点確認) |
平均2,207円と時給5,000円という2つの数字を並べると、副業Webマーケターの時給には一定の幅があることが分かります。ただし、この幅がすべて交渉によって生まれたものかどうかは、この集計だけでは分かりません。
経験年数や業務範囲、クライアントとの関係性によっても単価は変わります。時給5,000円の事例が、交渉の結果なのか、最初から高い単価で契約できた案件なのかは、この記事のデータからは判別できません。
04数字の背景・注意点
平均時給2,207円は、あくまで時給が判明している14件だけの平均です。母数が14件と少ないため、1件の高単価案件が平均を押し上げている可能性があります。副業案件全体の相場を示す数字ではありません。
月収30万円以上が過半数という数字も、2023年卒業生200名という一時点の調査です。この数字は、案件を積み重ねた結果としての到達点を示すものであり、単価交渉そのものの効果を示すものではありません。
2つの数字は対象になった人も期間も異なる、別々の集計です。単純に足し合わせたり、時給から月収を逆算したりする使い方はおすすめしません。
業界全体の交渉相場や、他社スクールが公表している交渉データとも、この記事の数字は比較できません。WEBMARKS受講生・卒業生の自社データに限定した数字である点にご注意ください。
05この数字をどう判断に使うか
交渉前後の追跡データが無い以上、この記事では「交渉すればいくら上がるか」という問いに具体的な数字で答えることはできません。そのかわり、読者自身が交渉の効果を記録する方法を提案します。
案件を受注するたびに、契約開始時の金額と契約条件をメモに残してください。契約を更新するタイミングや、単価交渉をした場合は、交渉前の金額・交渉後の金額・交渉で伝えた内容の3つを同じメモに追記します。
記入するとどうなるか、架空の記録例で示します。実在の案件・企業名ではなく、記録の付け方を示すための仮のサンプルです。
| 案件 | 契約開始時の単価 | 交渉時期 | 交渉前→交渉後 | 交渉で伝えた内容 |
|---|---|---|---|---|
| A社(記事制作) | 時給2,000円 | 契約3ヶ月目 | 2,000円→2,300円 | 納品本数の実績と対応範囲の拡大 |
| B社(広告運用) | 時給2,500円 | 契約更新時 | 2,500円→2,500円(据え置き) | 成果報告の頻度増を提案するも金額交渉は見送り |
| C社(SEOコンサル) | 時給3,000円 | 契約6ヶ月目 | 3,000円→3,500円 | 継続的な順位改善の実績を提示 |
この架空の例では、3件のうち2件で単価が上がり、1件は据え置きでした。ただし3件という件数では、交渉が成功しやすい条件を一般化することはできません。案件の内容・交渉の時期・伝えた実績がそれぞれ異なるため、単純平均を「自分の交渉成功率」として扱わないよう注意してください。件数が増えるまでは、金額の増減より、どんな伝え方をしたかという記述の部分を先に見返すことをおすすめします。
このメモを案件ごとに積み重ねると、自分自身の交渉前後のデータが手元にたまっていきます。半年から1年単位で見返すと、自分の単価がどう推移してきたかを、自分自身の記録で確認できるようになります。目安として、5件前後たまると、どのタイミング・どんな伝え方で交渉が通りやすいかという自分の傾向がつかみやすくなります。これは統計的な保証ではなく、自分のデータを読むための目安です。
見積書に金額を記載する実務は『見積書の項目と金額、Webマーケター案件の立て方』で扱っています。副業の月収がどう推移するかの実額データは『Webマーケター副業の月収データ、初月から半年までの実額推移』にまとめています。単価相場の全体像は『Webマーケターの単価相場、副業とフリーランスの実額データ』を参照してください。記録の型を先に決めておくと、実際に交渉する場面で慌てずに済みます。
06FAQ
単価交渉で金額はどれくらい上がりますか
WEBMARKSの集計には、交渉前後を追跡したデータがなく、具体的な上昇幅を数字で示すことはできません。手元にあるのは、時給が判明している14件の平均2,207円と、時給5,000円の事例という、幅を示す数字だけです。
タイトルが「実額の目安と自分で記録する方法」なのはなぜですか
単価交渉の効果、つまり交渉でいくら上がったかは、読者の関心が高いテーマです。ただしWEBMARKS社内にこの集計が無いため、上昇幅を断定するタイトルは実態と食い違います。編集部では、社内に集計が無い場合はその事実を隠さず、実際に示せる「実額の目安」と「自分で記録する方法」にタイトルを合わせる方針を徹底しています。将来、交渉前後を記録する集計が整えば、この記事にデータを追記する予定です。
交渉をすれば単価は上がりますか
上がるとは限りません。この記事のデータだけでは、交渉と単価上昇の因果関係を示すことはできません。案件の状況や交渉の内容によって結果は変わります。
自分で交渉前後を記録するにはどうすればいいですか
案件を受注するたびに、契約開始時の金額を記録してください。交渉のタイミングでは、交渉前の金額・交渉後の金額・交渉で伝えた内容をあわせてメモに残すと、自分自身の推移が見えるようになります。
平均時給2,207円を、自分の交渉の目標にしていいですか
おすすめしません。この数字は時給が判明している14件だけの平均で、母数が小さい数字です。自分の業務範囲や経験年数を踏まえて、目標金額は別途検討してください。
月収30万円以上に到達すれば、単価交渉はもう不要ですか
そうとは言えません。月収30万円以上は、複数案件を積み重ねた結果の到達点であり、個々の案件の単価が適正かどうかとは別の話です。案件ごとの単価は、その都度確認することをおすすめします。
この記事のデータは、今後更新されますか
本記事のデータは2026年8月8日時点のものです。交渉前後を追跡する集計が社内で整備された場合は、内容を更新する予定です。
自分の交渉記録は何件たまれば参考にできますか
決まった件数はありませんが、1〜2件では案件ごとの事情の違いが大きく、一般化できません。5件前後たまると、交渉のタイミングや伝え方の傾向が見え始めます。10件を超えるころには、自分の業務範囲に対する単価の目線がより具体的になります。件数が少ないうちは、成功率よりも「何を伝えたときに反応が良かったか」という内容面を振り返ることをおすすめします。